消費者金融の提供する金融商品

かつての銀行のローンでは、審査に時間がかかる上に審査も非常に厳しく、生活費の足しに借入するといったような、気軽に借入ができるような商品ではありませんでした。
そこで、消費者金融が生まれました。
歴史上では質屋や高利貸しが行って来たような、個人相手のハイリスクな貸付を、消費者金融が行うようになりました。
かつてはサラリーマン金融=サラ金と言われ、その高金利から社会問題となったこともありました。
かつての高金利は規制され、だれもが利用しやすくなった消費者金融は、高度成長期や経済の増進を背景に大きく勢力を伸ばしていきました。


一部上場企業となり1兆円を超える貸付残高を持つようにもなった消費者金融は、一流企業としても認められるほどになりました。
その潤沢な資金をもとにTVCMも頻繁に流されるようになり、消費者金融の業界は大きく潤いましたが、その栄華も改正貸金業法までとなります。
出資法と貸金業規制法という貸付を行う上での2つの法律があり、その法律での規制される金利がそれぞれ異なっていたために、その間のグレー金利と言われる金利が存在していました。
そのグレー金利を埋める形で、改正貸金業規制法は作成されたため、リスクのあるユーザーのい貸し付ける代わりに、高めの金利をとっていた消費者金融にとっては、大きな痛手となることになりました。
更に金利に加えて大きな痛手となったのは、総量規制という制限です。
借入総額が年収の1/3までしかできないという、総量規制は金利の大幅な規制にプラスして、多くの消費者金融の存続を不可能にしました。

消費者金融の利点

消費者金融の専業の利点は、やはりその卓越されたノウハウによる、利便性の高さにあると言えます。

消費者金融は、審査結果がその場ですぐに分かったり、利息が日割り計算で無駄がない、返済方法も選べるなど専業ならではの独自のノウハウで、銀行等のカードローンよりも利便性が高い商品が多いのが特徴です。
貸金業規制法の改正によって、かつては多くあった専業の消費者金融は、大多数が廃業や吸収され、独立系の会社はごく僅かとなっています。
逆に言えば、銀行や大手資本の系列で安心感がありながら、かつ専業ならではの、利便性も持ち合わせたハイスペックな会社があり、利用しやすい環境となっています。